内務です。徹夜特有のテンションでつい書き始めてしまった。とりあえずその2までです。
※合ってるかは分かりません。フィクションということにしといてください。
オスマン帝国第10代スルタン(支配者)・スレイマン1世「ウィーン包囲したったwww・・・うん?何か寒くなってきたな・・・
こういう時は撤退するに限る。引き際、特に気候での読み違いは体制を一代で崩すぞ」
ナポレオン・ヒトラー「参考になります」
第一章 ~ポルトガル・スペインからオランダ、そしてイギリスへの商業覇権の移り変わり~
その1
時は16世紀。
ヴェネツィア・ジェノヴァ・ピサ・フィレンツェなどのイタリア諸都市は窮地に追い込まれていました。
東方からの物産を西欧に売ってぼろ儲けしていたのですが、イスラーム教国のオスマン帝国が地中海の制海権を握ったことにより、彼らの言い値で輸入するしかなくなっていたのです。
今ならこのスマトラ産のガーリックが1g6000円!」
ヴェネツィア商人「たけえよ!つうかいくら親日国だからって円使うのやめろよ!長期的に見ればまだ円高なんだし」
ジェノヴァ商人「・・・樽ふたつ分ください」
ジェノヴァ商人「ちっ、何だよヴェネツィアの奴!さっきから意味不明なことばっかり言いやがって。そりゃあ、あいつらは地中海商業圏でもトップの都市国家だから、なんとかやってけるけどさ。
・・・そうだ・・・スペインのイサベル姐さんならねんとかしてくれるかも!」
~一方イベリア半島では~
ポルトガル「ムスリムを半島から叩き出せた~。アフリカまで探検しちゃえ」・・・13世紀
スペイン「いやいやw アフリカとか19世紀後半まで『未開』だから危ないって」
ポルトガル「おおっ~、アフリカ南端を廻ってインドまで行けるかも。インドには香辛料があるらしいし」
・・・15世紀
(※実際は香辛料の多くはインドネシアの辺りで産出されていた)
スペイン「へえ、やるじゃん。(このままではポルトガルに貿易を独占されるだろう・・・だがそのルートではかなりの長旅だ・・・西から行けばインドまでずっと早いはず)
・・・こっちもやっとムスリム追い払えたし、ちょっと地球が丸いってこと証明しよっかなあw」
ポルトガル「じゃあ、あのローマにいる宗教馬鹿に頼んでお金出してもらおうか」
スペイン「宗教馬鹿って・・・そんなの真の宗教〇〇〇〇であるイサベル様のお耳に入ったらどえらいことになるよw」
↓
コロンブス(ジェノヴァ出身)「まじでやばい。全然マラッカ海峡が見つからない。この遠征でもう何回目だ。スペインからの援助もこれで最後だし・・・あそこにいるのはインディアン・・・いやそんなはずは・・・」
理想
※国名は現在のもの
現実
マゼラン(ポルトガル人)「祖国の待遇悪すぎる・・・スペインに寝返ろう。
あのー、すみません。西から行ったほうがいいかなー、と」
スペイン国王・カルロス1世「おお、そうか!コロンブスが着いたのはアジアじゃなかったけど、
まあ行ってこい!」
~1521年・太平洋上~
マゼラン「しにそう」
部下「噂によると、今年あるスペイン人がアステカ帝国を滅ぼして英雄になったそうですよ」
マゼラン「・・・おれ世界一周したら、歴史の教科書に載るんだ・・・」
フィリピン人「曲者じゃー!」
マゼラン「ぐはっ」
教科書「・・・マゼランの『部下』が、史上初の世界一周を成し遂げ・・・」
一方
ポルトガル「マゼランの暗殺に失敗した~。まあ死んだからいいか。彼の艦隊のうち一隻は鹵獲できた。それに、」
___刑法の教授5回も授業さぼったぞ
__ xwx‐'´ '=─ぇ___r=-、__ _
/ ̄ `''ァ_,z─¬′  ̄ ̄¨\ /  ̄¨¬¨¨`ー─── 、
r'´ /|__,. ___ _,.´V `7 /⌒' r‐、_
rj幺 XzZr' 厶 |_/.. _>'´ ̄`ヽ. }__r' \
r'´ジョアン2世__ _ /ト ,:' ` ' ' ゚ ´ ゝ. _,,.-'
rー' r-、 ッ、_厶ア 〈〈 ° ,.' rァ''´ | /
弋z乏X`': └┐ Llインドのゴアに総督府設置々ノ _zノ 香辛料貿易のマラッカ王国征服V /
. / `''^'''ヘ∨ x_ } ...; \ ,-=-j'
/ ∧', 〉 ̄V r‐、 r─'′ ヽ \ |_rァ ::...
. { \zZ | f´ 丁_) ;Tl ' `''‐、¨|_ ̄__''';;
. \_,..,_ / :∨o j}’ r、.ヾ . . 。. . ' 香料諸島のモルッカ諸島占領  ̄}´ `ヽ.__
; | / マッ 〔_ノ『公ー、_. . . ' '' ''' | `ー┐
∨ | インド航路開拓 `-=- ヽー'` : : . ' | ,ノ
〈 r' /! イスラーム勢力からのインド洋制海権奪取 /^′∨| : . '' 。 ヽ |
∨ / Ll f´ \ ' ' . . . . . ,| r'''´
}_/ |_r‐ 、 / rj .| _/
`ー' Ll | r‐’
喜望峰到達 | /
|_f
↑勘弁して
ポルトガル「絶好調だし」
★特集 ポルトガル使節に学ぶ交易テクニック ゴア(インドの地名)編
遣印使「ちわっす。わざわざアフリカを廻って来たんだ。もてなせよ」
ゴア「はあ。ったく忙しいのに」
遣印使「君本当にこんなもの書いてる余裕ある?勉強会にはちゃんと参加したの?C#講習は何回まで進んでる?」
ゴア「ご、誤解です・・・」
遣印使「ふーん。じゃあ、第四回までの練習問題は何も見ないでもできるんだよね?」
ゴア「うぐっ・・・は、はい(もちろんできない)」
遣印使「メ モ 帳 で も ?」
ゴア「う・・・うわあああああああああああああああ」
~まとめ~
ポルトガルはアジア各地に貿易拠点を作り、
一方スペインはアメリカ大陸を征服し金・銀を採掘できるようになりました。
その結果、商業の中心はヴェネツィア等の地中海から、大西洋岸のリスボン(ポルトガルの首都)等に移りました。
ポルトガル「ああ~これで毎日夏休みだ」
スペイン「なんか金銀使いすぎてすごいインフレ起こってるw でも無限に湧いてくるんだから関係ないね。封建領主共には悪いけどw」
ローマ教皇「いやあ~、カトリックの威光が広がっておじさん嬉しいよ。
でもね、せっかくお金がいっぱいあるんだから、外国の物ばっかり買って浪費するんじゃなくてさ、
自国の産業に投資とかしたほうがいいんじゃないかな。安倍さんもさ、設備投資減税するっていってたじゃん」
スペイン「誰それw っていうかそれは投資効果がマイナスになり企業が資産を内部留保に回すデフレ下の国で有効な訳であって、我が国はインフレだから。
どっちにしろそんな心配いらないよw 金なんて儲けるよりも使う方が難しいんだ」
ポルトガル「(駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと)」
次回、「ポルトガルの勇姿」
その2
スペイン国王 フェリペ2世「最近プロテスタントと海賊がうぜえなあ。
そういやさあ、なんかおれハプスブルクとかいう家の子なんだけどさあ、
いつの間にかスペインとその植民地のアメリカやフィリピン(←これおれの名前から来てんのよw)、
って思ってたらさあ、なんかポルトガルも併合しちゃって、アジアの交易基地とブラジルも手に入ったわけよ。チョーうけるよね」
ポルトガル「えっちょっとそんなの聞いて・・・かゆ うま」
オーストリアのウィーンを拠点とするハプスブルク家は、婚姻政策で様々な国家の領地を相続していました。
(日本では藤原道長・頼通が似たような方法で朝廷を思うがままにしたような気がする)
後世暇な人が調査したところ、一日中その領地のどこかには必ず日光が降り注いでいたそうです。
神聖ローマ帝国皇帝・カール5世(スペイン国王のカルロス1世と同じ人)「どうも、フェリペの父親のカール5世です。彼にはおいしい所を相続させました。私の活躍は後の章でやるらしいですよ。」
フェリペ2世「でさあ、領地のネーデルラントの南部に『アントウェルペン』って街があるんだけどさあ、
イベリア半島の人は金持ちなわけだから(笑)、そこで買い物しまくるわけよ。
で、気付いたらそこが国際商業の中心になってんの。ポルトガルからのアジアの物産と、スペインからの新大陸の金銀が集まってもう最強なわけ。チョーうけるよね。
・・・えっ、北部ネーデルラントのプロテスタント共が独立宣言?そんなの、あのオスマン帝国海軍を華麗に打ち破った『無敵艦隊(アルマダ)』で脅せば楽勝じゃん?
・・・えっ、イギリスの海賊船に半数ほど沈められた・・・?」
オランダ「スペインよ、終わったな・・・!」
~ちょっと時は遡る~
ネーデルラントの北部の人「もうカトリック飽きたわ・・・お金大好きカルヴァン派にしよう」
テューダー朝(イングランド&ウェールズ)女王・エリザベス1世
「私のところも、奥さんと別れたい(というか浮気したい)っていう理由だけで
カトリック離脱したクズ先代(ヘンリ8世)のおかげで、プロテスタントなんですよ。
スペインうざいですよね。独立の力添えをしましょう」
※プロテスタントの分類
ルター派・・・聖書中心
カルヴァン派・・・利潤を肯定 商人に大ウケ
イギリス国教会・・・ヘンリ8世が離婚できる
1568年 独立戦争開始
1571年 地中海の戦いでスペインがオスマン帝国(トルコ)に勝利
スペイン「その程度でオリンピック開催しようなんて450年経っても無理だよバーカ」
ネーデルラントの南部(後のベルギー)の人「散々ヨーロッパを脅かしてきたあいつらに勝つなんて・・・やっぱりスペイン強いしもう戦争飽きたし・・・こうしてるうちにもどんどん街が破壊されてく・・・
それによく考えたらカトリック派だった」
スペイン「(・・・)おーい、ネーデルラントの南部の人!北の人うるさくて迷惑でしょう?休戦しませんか?優しくしてあげますよ」
1579年 カトリック中心の南部が離脱
1580年 スペインがポルトガル併合
ネーデルラント北部7州「ぐっ、こんなの勝てる訳」
エリザベス1世「あるんですよ。とりあえず独立宣言でもしてみたらどうです。
形から入るのが大事です」
ネーデルラント北部7州「よ、よし・・・今日から『ネーデルラント連邦共ポルトガル「かゆ うま」和国』だ・・・!」
日本「え?なんて?ポルトガル語が聞こえたんだけど。オランダ?」
オランダ「!?・・・まあそれでいいさ」
スペイン「(何が独立だ。しかしイギリスのせいでオランダを鎮圧できない。しかもアメリカ大陸からの輸送船がよく海賊に襲われると思ってたら、まさか女王が主導していたとは・・・・・・
オーストリア=ハプスブルクもルター派を容認したようだし・・・
やはり我が君主フェリペ2世こそがカトリックの盟主にふさわしい)
・・・イングランドに攻め込むぞ。おい教皇、さっさと金出せ。プロテスタントは根絶やしだ」
海賊「Her Majesty the Queen! Spanish Armada`s approaching!」
エリザベス1世「行きなさい、ドレーク」ビシッ
海賊兼イギリス艦隊副司令官・ドレーク「Yes,sir!」
~面倒になってきたので省略~
スペイン「国営海賊に負けた\(^o^)/」
オランダ「スペインよ、終わったな・・・!」つ休戦協定
フェリペ2世「でででででもさ、一番大事なアントウェルペンは南部ネーデルラントにあるから、
セーフじゃん?」
スペイン「知らないんですか!アントウェルペンは南部が離脱する前に戦争で破壊され、
残っていたプロテスタント商人は次々とオランダのアムステルダムに逃げていきました。
商業覇権はそっちに移るみたいですよ!」
フェリペ2世「」
~まとめ~
スペインでは産業が発達せず(国土への資本投下が行われず)、
最大の投資先であったネーデルラントの一部と商売に長けたプロテスタント商人を一度に失いました。
その後スペインはペストの流行やら何やらで没落していきます。
(スペイン=ハプスブルク家は1700年に断絶)
↑あっ(察し)
※Charles・・・チャールズ(英語) スペイン語等:Carlos(カルロス) ドイツ語等:Karl(カール)
Philip・・・フィリップ(英語) スペイン語等:Felipe(フェリペ)
次回、「タイ vs ミャンマー」 ※続きません