マイコン研究会の日記

大阪市立大学マイコン研究会のブログです。

せかいし(2)

続かないと言ったな、あれは嘘だ。

前回の記事→http://ocumcr.blog66.fc2.com/blog-entry-86.html

どうも、世界史担当です。もっと早くに投稿できれば良かったんですが。

文学部の授業から一部パクったので、クオリティが高いといいですね。

(→苦情は教員へGO)

今回は世界史を学ぶと嫌いになる国の代表格と言われる、イギリスが活躍します。

大英帝国のイメージが湧かない方は↓の動画の前半を参考にしてください。

(雰囲気をつかめれば十分です)

http://www.vidivodo.com/video/history-of-british-empire/974070

ネタが思いつかなかったので、全体的に前回よりもまじめで殺伐とした話になってしまいました。

超絶的害悪的に長いですが前回の分と合わせて一気読み推奨です。

アメリカ「やあ、ボクミッ○ー・・・マウスがいる夢の国、アメリカ合衆国だよ!

上の動画を違法アップロードした人はBBCに三跪九叩頭(さんききゅうこうとう,清の皇帝に対し行われる礼)しないとね!

つまり三回ひざまずいて計九回額を地面にこすりつけろってことだよ? みんな、著作権は守ろうね!

ディ○ニーと任天○の法務部を敵に回していいのは、夢の世界に行く覚悟のある奴だけだよ?」

追記:本当に削除されてしまいました・・・・・・4年以上無事だったのに。

    ということで差し替えておきました。

第一章 ~ポルトガル・スペインからオランダ、そしてイギリスへの商業覇権の移り変わり~

その3

これを使うといいかもしれません(下にある「歴史地図」をクリック)

http://atlas.7jigen.net/jp/#

~17世紀前半 日本~

スペイン商人「最近この国でキリスト教の信仰が禁止されたせいでスペイン人(カトリック)が活動しにくくなって困るんだけど」

スペイン人宣教師「早く日本も植民地にしたいぜ。金銀がざくざく取れる」

日本「どうしたの?」

スペイン商人「あっ、いえ・・・」

日本「どうするつもり? 我が国には大量の火縄銃と武士と十七条拳法があるけど?」

スペイン人宣教師「日本人をカトリック教徒にして内戦起こさせる、その後侵略。インカで成功したし」

デデーン

江戸幕府第三代将軍 徳川家光「スペイン OUT」

日本「そういうこと。オランダや中国(明→清)としか付き合わないことにするから」

スペイン商人「そ、そんな」

いち早くアジアやアメリカの海に進出したスペイン(+ポルトガル)でしたが、

その権益を奪おうとするイギリスやオランダは国家を代表する(=政府から貿易独占権を認められた)会社組織を結成して商敵の排除に乗り出し、世界の市場や植民地(特にスペインの場合)を巡る三国の戦いが始まりました。

~1600年~

エリザベス1世「オランダがジャワ島(インドネシア)との大規模な貿易に成功したとか」

イギリス東インド会社(EIC)役員A「ご安心ください、女王陛下。イギリスのアジアにおける立場はどこにも譲りません」

EIC役員B「我々が必ずやEICを世界一の商社にしてみせます」

東インド・・・インドから東南アジアに渡る地域 西インド・・・アメリカ大陸の辺り

~1602年~

オランダ「スペインから独立できたことだし、川を塞いで南部へ嫌がらせでもしながらアジアにあるポルトガルの拠点を奪おう」

オランダ商人A「2年前にできたイギリスの会社が強そうっすよ」

オランダ「どうすれば・・・」

オランダ商人A「金持ちから出資を募ればいいんですよ。投資分以上の損失は無し、儲かったら分け前をやる、世界初の株式会社ってやつですね」

※EICも1657年に株式会社となります。

オランダ東インド会社(VOC)従業員A「という訳で東南アジアまで来てみたが・・・どこに行けばいいのやら」

タイ(アユタヤ朝)「ミャンマーの支配UZEEEEEEEE」

ミャンマー(トゥングー朝)「ちょっ、勝手に独立とか許さNEEEEEEEEE]

VOC従業員B「なんだこいつら・・・きも・・・島の方に行こう」

VOC従業員C「香辛料が俺らを誘う!」

VOC従業員A「とりあえず近くのポルトガル人は全員追い出したぞ。これで大儲けだ」

EIC従業員A「あ、オランダ人だw」

EIC従業員B「消せ」→発砲

VOC従業員B「痛い」

オランダ「そこまでだ・・・イギリス政府と話をつけてきた。これより両国人とも協定通りに権益を分け合うこと」

しかし現地でそんなものを守る人など居る訳がありませんでした。

~1623年 オランダ貿易基地アンボイナ(アンボン)島(インドネシア)~

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EIC従業員C「気をつけろ、ここにはオランダの要塞商館がある」

日本人傭兵(鎖国前に移住)「へえ・・・って早速見つかった」

VOC従業員D「はいはい皆さんちょっと署までご同行願いますよー」

捕まったイギリス人10名・日本人9名・ポルトガル人1名は、商館を襲撃しようとした疑いで拷問にかけられます。

VOC従業員C「メソポタミアの大地の神よ、我に力を与えたまえ!『肥沃な三日月地帯』(*1)!」

VOC従業員D「っは・・・し、静まれ・・・『王の目』(*2)よ・・・怒りを静めろ!!」

VOC従業員E「民意は剣先、多票は僭主。

ポリスを貫きしデモクラシーの刃よ、今こそ汝の寡頭を崩さん!

陶片追放(オストラシズム)』(*3)!」

VOC従業員F「羅馬(ローマ)より来たりし基督(キリスト)の訓えよ、

我が矛となりてゲルマンを呼び醒ませ。。。

カロリングルネサンス』(*4)!」

EIC従業員C「(やばい)」

VOC従業員G「『国本勅諚(プラグマティック=サンクション)(*5)』

・・・奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」

VOC従業員H「『かけがえのない地球』(*6)を『持続可能な開発(発展)』(*7)で守っていこう!

宇宙船地球号』(*8)!」

日本人傭兵「あああああすみませんすみません何も知らないけど認めます許してください」

VOC従業員D「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・!

 『星室庁裁判所』(*9)相手は死ぬ」

VOC従業員I「そうだね、死刑!」

注釈(読まなくていいです)

(*1)・・・パレスチナ・シリア・メソポタミアを連ねる農耕文明の成立地帯。

     ティグリス川・ユーフラテス川がもたらす栄養たっぷりの土砂が世界最古の文明を形作った。

(*2)・・・古代ペルシア(現在のイラン)の王が設置した行政査察官。各州の知事の行動をチクる。

(*3)・・・独裁者を生み出さないための古代アテネの制度。

     この制度で最多票(かつ一定数以上の票)を獲得した人気者は追放処分となった。

(*4)・・・フランク王国の宮廷で起こった古典復興運動。覚えやすい代わりに中々試験にでない。

(*5)・・・重要な国事に関する君主の制定法。

その中二的名称により一部の日本人から絶大な支持を受ける。

(*6)・・・ストックホルムで開催された国連人間環境会議(1972年)のスローガン。

名訳と言われる。元は"Only One Earth"

(*7)・・・地球サミット(1992年)で提唱された理念。

環境に配慮する余裕のある国による後進国いじめ。

(*8)・・・アメリカの経済学者ボールディングの言葉。誰も逃がさない。

(*9)・・・イングランドにおいて、国王に逆らう者を片っ端から裁いた。相手は死ぬ。

自白の末、結局全員が処刑されてしまいました。

このアンボイナ事件によりイギリスが東南アジアから撤退しインドに目を向けるようになった、という点に歴史的意義を見出すのが従来の通説でしたが、Wikipedia情報によると事件前からその動きはあったようです。

EIC役員B「べ、別にオランダにいじめられて撤退するわけじゃないからね」

EIC役員A「オランダか・・・彼らの戦法を少し調べてみてくれ」

EIC従業員D「はい」

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~16世紀後半~

オランダ商人 ペイラント「スペインからの独立戦争続いてるけどさ、

正直戦争の相手に武器売るの儲かりすぎwww」

オランダ「見つけたぞ・・・逮捕だ」

ペイラント「は? オランダはプロテスタントにも寛容な自由の国でしょ。

敵と商売して何が悪いの?」

裁判所「そうだね、無罪!」

オランダ「何で・・・」

オランダ人政治家「一番大事なことは商売なんだよ。分かるね?」

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EIC従業員D「結局、例のオランダ人商人は釈放されたようです」

EIC役員B「うわ」

EIC役員A「イギリスが支援していなかったらどうなっていたことか」

EIC役員B「貿易ばかりでGDP不明の横流し馬鹿に負ける訳にはいかない!」

EIC役員A「そこがオランダの弱点となる訳だ」

~イギリス議会~

イギリス議員A「EICは僅か2年遅れで成立したVOCにまるで歯が立たない」

イギリス議員B「アンボイナ事件の後、あの近辺での貿易ができなくなっている」

イギリス議員C「日本からも撤退せざるを得なくなった」

イギリス議員D「地中海、大西洋も今やオランダ通商の天下だ」

イギリス議員E「オランダは、外国から輸入した商品をそのまま高値で周辺国に売りさばく中継貿易に依存しています」

イギリス議員F「問屋国家www」

イギリス議員G「決まりだな、それを封じるんだ」→航海法が制定される

航海法・・・イギリス本国及び植民地にイギリス船(または原産国の船)以外の入港を禁止(→イギリスに輸出したい原産国はオランダを経由しないように)

オランダ「!・・・欧州随一の経済力と相応の海軍力を持つ我が国に挑むとは・・・イギリス、戦争だ・・・!」

オランダ商人A「正直イギリス相手に武器(オランダ製)売るの儲かりすぎwww」

オランダ商人B「おい武器庫が空っぽじゃねーか」

オランダ商人C「あの中国人め・・・台湾は我が国固有の領土だ・・・

必ず奪回してみせる・・・」

オランダ商人D「リベラリズム(自由主義)最高! グローバリズムもっと広まれ~」

オランダ商人E「テスト前にこんな記事見てる人って・・・」

オランダは衰退しました。

オランダ「まだだ・・・まだ終わってない・・・!」

フランス軍「ちょっと蹂躙しますよ」

オランダ「痛い痛い」

三度の英蘭戦争(イギリス対オランダ)に加え、

フランスの起こしたオランダ侵略戦争とかいう適当な名前の戦争によりオランダ本土までもが大きなダメージを受けます。さらにインドネシアからの香辛料が欧州に大量流通したことによりその価値は暴落しました。(スペインがアメリカから運んできた金銀と似たようなパターンです。)

~3行で分かるイギリス名誉革命(1688年)~

イギリス議員H「国王がカトリックだなんて終わってる。

血縁関係のあるオランダ総督(オランダの代表)に王位についてもらおう」

オランダ総督 ウィレム3世「軍連れて来たよw 国王がびびって逃げたw」

イギリス「ィギリスとォランダゎ……ズッ友だょ……!!」

※王室同士に血のつながりがあるのはヨーロッパではよくあることです。

~まとめ~

スペイン→次第に空気化、

ポルトガルを独立で失うがとりあえず広大な海外領土は維持

オランダ→金融では首位であり続けるも覇権国の座からは転落しイギリスと同盟、

イギリス資本に投資を始める 

イギリス→香辛料貿易からは手を引きインドに注力、

前世紀からのエリザベス1世の保護もあり毛織物工業が発展している

まとめで新事実が出てくるのは仕様です。

というかまとめだけつなげればいいような気がしてきました。

デンマーク東インド会社「完全に出遅れたんですけど!」

スウェーデン西インド会社「フランスから借りた土地代の支払いが・・・」

ポルトガル東インド会社「もうゴールしてもいいよね」→5年で消滅

次回、「セカンドライフ

どうでもいいことですが、今年の7月28日は第一次世界大戦勃発100周年ということでその日に向けて特集記事を組もうと考えていました。

しかしどうも間に合いそうにないので、

先に投稿しようとしていたこっちの記事に時間をかけてしまいました。

その4

EIC従業員E「いつもの」

アフリカ商人「あい」

EIC従業員E「ども」

アフリカ奴隷「ああああ」

アメリカに入植したヨーロッパ人達は現地人を奴隷として働かせていたのですが、

死んでしまったので、代わりをアフリカから連れて来るようになりました。

といっても白人が奴隷狩りをしていた訳ではなく、

アフリカの強国が近くの部族を襲って調達・販売をしていました。

そんなこんなで採れた砂糖がイギリス人の大好物である紅茶の中に入っていくのです。

三角貿易

↑かの悪名高い「三角貿易

~1689年 イギリス北米植民地(北アメリカ大陸東海岸&カナダの一部)~

EIC従業員E「スペインもオランダも下した。これでもう敵は居ない。

ここらの元オランダ領も全部イギリスのものだ」

フランス軍兵士「はろう★」

EIC従業員E「(まーた変なのが出てきた。今度はどういうキャラかな。

正直中二リベラリストの方が楽しめたのに」

フランス軍兵士「欧州で戦争が始まったんですよ。

オランダはフランスの敵国、するとその同盟国も処分しないとね」

イギリスが勝ちました。

イギリスはスペイン(フランスと同盟)植民地での奴隷貿易独占権を獲得しました。

フランスの北米植民地は消し飛びました。

EIC役員C「フランスとは一体何だったのか」

EIC役員A「北米の問題が一段落したところで、インドでの進捗が気がかりだ」

EIC役員C「北米は任せろー」バリバリ

EIC役員A「(あなたのことは信用できるが信頼はできない・・・)

分かった、定期的に報告してくれ」

EIC役員A「成果は出てきているか? 

インド産の綿織物が大流行しているんだろう?」

EIC役員B「そのせいで国産の毛織物があんまりらしいけど・・・」

つインドとの貿易資料

EIC役員A「思うように利益が出ていないようだが」

EIC役員B「言葉、慣習、思想、取引のルール・・・全てが違うからな。

商売に不都合が出る。アジアの奴は何を考えているのか分からん」

EIC役員A「違うなら変えてしまえばいい。英国流に」

EIC役員B「分かったぞ。ティーピーピ・・・じゃなくて植民地化か」

TPPの真の効果は、食べ物や自動車といったデコイに隠されてはいましたが、

非関税障壁の撤廃にあるのではないかと思っていたのですが・・・・・・。

今では牙を抜かれたようですね(キリッ)。

ここからは最後までほとんどインド編となります。

オランダも脱落しましたし最早商業覇権とかどうでもいいです。

~1744年 EICインド拠点マドラス

EIC従業員F「営業したくてこの会社に入ったのに、何故か武器を持たせられる」

フランス東インド会社(CIO)従業員A「ぐっどもーにん★」

EIC従業員F「しつこい」

CIO従業員A「欧州で戦争が始まったんですよ。

オーストリアはフランスの敵国、するとその

EIC従業員F「しつこい」

フランス植民地帝国

↑赤がフランス本国、緑がイギリスに奪われる前の植民地で、

青は今回では触れません。

仏領インド総督デュプレクスはCIOと現地勢力の軍を率いてEICを追い詰めます。

CIO従業員B「総督、政府から帰還命令が出ています」

デュプレクス「有り得んでしょ。いまめちゃくちゃいいところなのに。

歴史上、『流れ』を断ち切るとろくなことにならないってのに」

CIO従業員B「欧州での戦争で財政が崩壊寸前で、

もうこれ以上インドにお金はかけられないとのことです」

デュプレクス「はあ? 前のルイ14世とかいう無能君主のせいか」

CIO従業員B「はい」

EIC役員A「・・・なるほど、資金が底を突いたか。危ないところだった・・・」

EIC役員B「あれだけ先代の時から本国で暴れてたらそりゃあね」

~イギリスとフランスの対比(イギリスが勝った理由)~

・イギリスでは議会政治の制度が発達しており国王の横暴が無かったため、

国債の信用度が高くまた予算の大半を軍事費に投入することが受け容れられた

 一方フランスでは国王と貴族との争いが頻発しており、また両者共浪費がひどかった

・英仏で戦争が起こったときフランスは欧州での争いに兵力を集中したが、イギリスは同盟国に資金援助だけして戦わせ、自身は植民地争奪戦に力を入れていた

日本「金だけ出して自分は戦わない? そんな国があるだなんて・・・」

~当時のインド情勢~

ムガル帝国がインドの大部分を支配していましたが、

18世紀初頭にその最大領土を実現した後急速に衰退し各地に敵対的な存在が出現、

ヨーロッパ勢力に協力する者も居ました。

EIC役員A「親フランス派のベンガル太守(ムガル帝国の州を治める役職)が不穏な動きを見せている。頼んだぞ、クライヴ」

EIC軍要塞知事 クライヴ「As you wish...」

1757年 -プラッシーの戦い- 

                   兵力

イギリス東インド会社     2400(その内インド人傭兵が1500)

 

    VS

ベンガル太守(CIO軍含む)  50000       

EIC従業員F「いや無理」

EIC従業員G「どっちかというと、船でイギリス人900人と物資を運ぶのにどれだけ苦労したかの方が気になる」

クライヴ「インド人を右に

EIC従業員F「なんかそのフレーズどっかで聞いたことあるな・・・

ってあれ、敵が動かない・・・?」

インド人兵士「・・・」

ベンガル太守 シラージュ=ウッダウラ「おい、どうした。何故命令を聞かない」

参謀 ミール=ジャファール「はあ・・・まだ気がつかないのですか。

あなたは裏切られた、それだけです」

シラージュ=ウッダウラ「誰に?」

ミール=ジャファール「私に」

EIC従業員F「勝った」

EIC従業員G「流石クライヴさん!」

EIC従業員F「(やってることがデュプレクスと変わらねえ)」

ベンガル太守のミール=ジャファールは銀行家を始めとするインドの有力者の支持を受けていました。クライヴはそこに目を付け、彼を次のベンガル太守に任命する代わりに、傘下の軍を動かさないこととEICに謝礼を支払うことを事前に要求していました。

ミール=ジャファール「おい、どういうことだ! 新たに賠償金を支払えだと? 

しかもなに勝手に土地税を徴収しているんだ!」

クライヴ「Oh, sorry, I don't know.」

クライヴに騙されていることに気づいた新太守に対し、

VOCがこっそり手を組んで戦いを挑みましたが普通に負けました。

EIC役員B「何だかんだでムガル帝国から徴税権を取得した。

皇帝には我々の支給する年金で暮らしてもらおう(笑)」

Anglo-Mysore_War_1_and_2.png

EIC役員B「MYSORE? 部室に置いてあるPCのミゾレのことか?」

EIC役員A「マイソール王国・・・ムガル帝国からの独立後、

我々とフランスによる(インド人同士の)戦いに乗じて勢力を拡大、

同時に近代化を推し進め南インド最強の国家となった。

最新鋭の鋼鉄ロケット砲部隊が有名だ」

EIC役員B「そんな技術ヨーロッパには無いな・・・」

EIC役員A「テクノロジーで負けていても勝つことはできる。

この王国を排除したいと考えている勢力がどれだけあることか」

EIC役員B「(またそのパターンか)」

ムガル帝国「ういーーーーーーーーんwwwwww」

マラーター同盟「イギリスが占領地を広げていってるけど、

どうするんですかねえw」

マイソール王国「外国人の相手など我が国だけで充分だ」 

※実際に戦う相手はインド人です。

ニザーム王国(ハイデラバード王国)「どうぞどうぞw」

・第一次マイソール戦争

 マラーター同盟・ニザーム王国・EIC「お前うざいからリンチねw」(1767年)

 マイソール王国「こういうときは一点集中狙いで」

 EIC「うわロケットが・・・ごめん許して」→講和

・第二次マイソール戦争

 アメリカ「ハハッ、イギリスから独立させてもらうよ! みんな応援してね!」

 オランダ「・・・その話乗った」

 スペイン「この時を待っていた」

 フランス「ぁ・・・え、と・・・ぃぎりす消ぇろ・・・」

 マイソール王国「マラーター同盟とニザーム王国とフランスを味方につけました」

→宣戦布告(1780年)

 EIC「うわいじめかっこわるい」

 アメリカ「みんなありがとう!」

 フランス「じゃ、じゃぁ・・・」→財政破綻待った無し

 マイソール王国「あ、あぁ」

 マラーター同盟「もう疲れたわw」→離脱

 ニザーム王国「EICが領土くれるってよ」→離脱

 マイソール王国「後一歩のところで・・・」→講和

・第三次マイソール戦争

 マラーター同盟・ニザーム王国・EIC「今度こそお前負かすw」(1790年)

 マイソール王国「きっとフランスが助けに来てくれるはず・・・」

 フランス「ぁばばばばばば」 ←フランス革命

 マイソール王国「ここまでか・・・」→降伏

・第四次マイソール戦争

 マイソール王国「フランスのナポレオン様、来てください」

 フランス帝国皇帝 ナポレオン「おっけ」→でも来なかった

 マラーター同盟・ニザーム王国・EIC「ふざけるな」(1799年)

 マイソール王国「ごめん」→降伏

EIC役員A「何なんだこの流れは・・・」

EIC従業員H「受験範囲外で良かったですね」

EIC役員C「まあまあ、これでインドも終わったよ」

EIC役員A「・・・ところで、アメリカがどうとか言ってたが。

担当してたんじゃなかったのか?」

EIC役員C「・・・北米植民地独立させちゃった★」

~まとめ~

株式会社がインドを大体支配しました。

マイソール王国「」 ←滅亡

ニザーム王国「」 ←マラーター同盟に敗れた後EICの属国に

マラーター同盟「」 ←滅亡

ムガル帝国「チャカポコチャカポコチャカポコチャカポコ・・・・・・」

次回、「ホワイト企業EIC」

http://qzmp.seesaa.net/article/74339338.html

http://homepage2.nifty.com/yoakenohosi/dabun_sandai.htm

↑チャカポコが何なのかどうしても気になる人だけ

Aさん「なんかこの記事読んでたら世界史が分かってきたような気がする

(気のせい)。ちょっと期末試験を受けてみる」

DSC_0037_convert_20140714031038.jpg

※すみません。保存して拡大しないと読めないみたいです。

Aさん「なにこれ。ひどすぎる。訴訟も辞さない」

オランダ「汚いなさすが教授きたない」

スペイン「学部生に期待するのがそもそもの間違い」

その5

フランス革命軍「そうだ、オランダを侵略しよう」

オランダ「痛い痛い」→VOC解散

EIC役員B「オランダ弱いな。フランスの手下は敵だし、

東南アジアに舞い戻る時が来たようだ」

フランス革命時に何故かオランダが占領された隙にEICはマレー半島(マレーシアの西側)に進出し、マラッカやシンガポール等をインド・中国・オーストラリアを結ぶ中継地としました。ついでにイギリスはオランダのケープ植民地(南アフリカ)も手に入れました。もちろんナポレオン率いるフランス帝国も他国に潰させました。この戦争の結果、イギリスは経済的にも軍事的にも独走状態となります。

Bさん「何度負けても諦めない、そんなフランスは大好きです」

~インドの金融事情~

EIC役員B「もうすっかりインドも支配下に収めたが、

インドの金融機関はどうしたらいいんだ? せっかく苦労して植民地にしたのに、

投資で国内産業が成り立つとイギリス製品が売れなくなる。

この国にも大金持ちなんていくらでも居るし」

EIC役員A「銀行には資金が流れないようにしてある。もう役に立たないだろう。

後はインド人のモラルの問題だ」

EIC役員B「?」

EIC役員A「この後アメリカは企業への株式投資で工業金融に成功する、

そしてインドにある全ての株式会社への資金の流れを統制することは銀行と違って不可能だ」

EIC役員B「?」

インド王A「EICに王と認められたwww」

インド王B「金余ってしょうがないから株でも買おうwwwPCを点けて、と」

PC『わたインド(株) 1株100円

  ムスリム不動産(株) 1株110円

  タリバン建設(株) 1株140円

  軍事用原子核研究センター(株) 1株1円

  カレー石油(株) 1株20円 

  カースト組(株) 1株50円       』

インド王B「カレー石油wwこれは流行るwwww10万株こうにゅインド王C「スーパーコンピュータ起動、取引介入うううう」うううううううう」

PC『カレー石油(株)を1株120円で10万株買いました』

インド王B「!?!?!?!?」

このように、法整備がなされていないインドの株式市場では不正が横行しました。

電子取引ではないので、

実際はもっとアナログな「ずる」が行われていたんでしょうが、詳細は知りません。

誰か調べましょう。

http://d.hatena.ne.jp/m3953/20101228 ←こういうのが関係あるのでしょうか。

インド王A「インドの市場怖すぎwwwオランダがやってるみたいにイギリス様に投資しよw」

~インドの農業事情~

EIC役員B「さて、どうやって税金を取ったらいいんだ? 

従来のシステムだと地主にちょろまかされるかもしれない」

EIC役員A「現状としては一つの土地に地主と小作人という複数の関係者による権利が付着している。

これの何が問題だと思う?」

EIC役員B「まさか小作人がかわいそうとか言うんじゃないだろうな」

EIC役員A「くっ、・・・例えばある小作人が人一倍働いて成果が出たとする。

しかしそれは地主や他の小作人の取り分にもなってしまうだろう? 

これでは生産性の向上は期待できない」

EIC役員B「人一倍、つまり1.0倍。普通じゃん」

EIC役員A「・・・この事態を解決するには、

地主から土地を取り上げて各農民に分配すればいい」

EIC役員B「農地改革か、わくわくしてきた」

インド人地主A「新税率高すぎ。払える気がしない。というか払ってない」

EIC従業員I「はいはい没収~」

EIC従業員J「自作農が増えるよ!」

EIC従業員I「やったねJちゃん!」

インド人地主B「おいやめろ。

土地もらったのはいいが二毛作?とかしたことないし・・・まあ適当にやるか」

インド人地主B「さ、作物が・・・」

EIC従業員I「はいはい没収~」

EIC従業員J「自作農が増えるよ!」※増えない

EIC従業員I「やったねJちゃん!」

イギリス人A「とうとう今日から俺も異国の地で一国一城の主か・・・

で、何がいいんだっけ。

普通は食べ物だろうけど、お茶とか綿花とかの方が儲かるんだよなあ。

麻薬のアヘンならもっと凄いんだろうけど、流石になあ」

ニュース「お茶とか綿花とかの価値が暴落!」

イギリス人A「ま、まずい。カボチャとかならとりあえず食べられるけど、

こんなもんどうしろってんだよ・・・」

「はいはい没収~」

イギリス人A「あああ・・・逃げよう、やっぱり故郷が一番だ」

EIC従業員J「自作農が増えるよ!」※増えない

EIC従業員I「やったねJちゃん!」

「「おなか減った、しのう」」

EIC従業員J「何か聞こえない?」

EIC従業員I「市場に出回る食料品の量が最近減ってるらしいよ」

EIC従業員J「大変だね。最近と言えば、

綿織物を作るインド人もイギリス産の製品に押されて失業してるみたいだね」

EIC従業員I「機械の力は偉大だね」

ポイント:一つの土地に、所有権は一つ!

民法のテストにでそう(粉みかん)

EICがどんな状態であったかを説明した↓の記事がいい感じです。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%c5%ec%a5%a4%a5%f3%a5%c9%b2%f1%bc%d2

↑教育もやるようになったので、文部科学省も追加しておきましょう。

EIC役員B「インドって以前は綿織物をヨーロッパに輸出してたのに、

今ではその原料の綿花を輸出するだけの国に成り下がってるなw」

EIC役員A「そうだな」

EIC役員B「いったん敗北すれば負け続けて餓死するだけ。

弱い奴が死ぬことで人類という種は洗練される。本当に有意義な仕事だ」

EIC役員A「(え・・・)ああ、そうだ。

この星の正統な支配者となるのは誰か、『神に』しかと見届けてもらおう」

EIC役員B「?」

EIC役員A「少し休暇を取る」

ソーシャルダーウィニズム・・・イギリスの科学者ダーウィンの進化論で示された自然淘汰・適者生存といった考えを人間社会にも当てはめる立場。西洋による植民地支配や社会保障批判の肯定に用いられた。

[関連]「明白な運命(Manifest Distiny)」・・・アメリカ合衆国による西部開拓時のインディアン虐殺や後のハワイ併合などの領土拡大を正当化するための言葉。「自由」を北米大陸、そして西半球に広げることを道徳的使命とした。

EIC役員C「マジかよダーウィン最低だな」

「では新しい地主を決定しまーす!」

th.jpg

パジェロパジェロ

pajero4.jpg

「おめでとうございます、ヘンリさん!」

イギリス人B「え、あ、どうも(MCRの法務部はTBSとやる気なのか・・・?)」

イギリス人B「どうやって植物って育てるのだろうか」

インド人「この球根を土に入れて・・・」

イギリス人B「キュウコンって炎タイプじゃなかったっけ? 

地面タイプの技が効果抜群なのに土に入れるとかかわいそうだろ!」

「「おなか減った、しのう」」

~19世紀中頃 清(中国)~

この時点で、「あっ」と思った方は何人居るのでしょうか。

EIC役員A「ここが東アジア一の大国・・・」

中国人A「うへえへへへへへへへへへえええええへへっへへ」

中国人B「うへえへへへへへへへへへえええええへへっへへ」

EIC役員A「(どうせこの国の連中も同じだろう・・・

オランダも!フランスも!インドでも!

どいつもこいつも自分のことしか考えてこなかった。

そういう奴等が共通の目的を持って行動することのできる我々に敵うはずがない)」

ドイツ「呼んだ?」 ※ドイツという国はまだありません

日本「幕府から弾かれた会社の人が何かほざいててうるさい」

中国商人「あ、そこのお兄さん。いい薬アルよ」

ナショナリズムリベラリズム(現在のネオリベラリズムに相当)とグローバリズムが融合した何かが20世紀初頭までの列強国(イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ)を突き動かしていたのかもしれませんが、今では、先進国が東南アジアなどの成長が見込まれる国々を食い散らかしていく様とは別に、各先進国の内部でナショナリズム(国民の多数)VSネオリベラリズム(富裕層)・グローバリズム(外国からの多国籍企業)という構図が発生している(してくる)と考えています。

何言ってるか分からないのは仕様です。

ナショナリズム/民族主義国粋主義・・・民族・国家に対する個人の世俗的忠誠心を内容とする思想。危険性もあるが国民を動かすのに非常に有用。

リベラリズム/自由主義(昔)・・・国家の規制・干渉を最小限にとどめる自由放任主義のこと。純粋な資本主義を重んじ福祉政策に反対的。

リベラリズム/自由主義(今)・・・資本主義経済を原因とする格差を是正するため、

社会福祉などの政府の介入を認める。

ネオリベラリズム/新自由主義・・・かつての自由主義が復活。極度の自己責任主義で、むしろ最近は政府を取り込んで法制の面からの規制緩和等も狙ってくる。

グローバリズム・・・国境を気にしない。

現在では給与と税金の面で自国民を養わないことが大きな強みとなる。

リベラリズム(自由主義)に関しては特に多様な意味がありますが、

 ここではアメリカで使われる経済分野での用法に絞っています。

やっぱりよく分からないですね。

~イギリス議会~

18世紀後半

イギリス議員I「この銀の流出量は何だ?」

イギリス議員J「清から茶などを輸入しているので、銀貨で決済しています」

イギリス議員I「イギリスの誇る工業製品を売ればいいではないか」

イギリス議員K「相手から言わせると、何一つ価値あるものは無いんだとさ」

イギリス議員L「だったら麻薬を売ればいいだろ!」

三角貿易2

↑かの悪名高い「三角貿易

1839年

イギリス議員M「清の大臣がアヘンの取り締まりを行っているそうだな」

イギリス議員N「当然の対応だろう。国中に常用者があふれ、

対価としての銀がどんどん失われている」

イギリス議員O「賄賂にも応じないんだよ」

イギリス議員N「それは凄い」

イギリス議員P「ついには没収されたアヘンをまとめて廃棄して、

売人を追い出しやがった」

イギリス議員Q「許せない。開戦決議だ。イギリス海軍を派遣するんだ」

イギリス議員R「それはやりすぎ」

イギリス議員 グラッドストン「この戦争は英国の信義に反する!」 

↑アヘン中毒者

結果は・・・

賛成 271

反対 262

~1857年~

EIC従業員K「緊急事態です! 

インド全域であらゆる階級による反乱が発生、

ムガル皇帝を擁立しデリーが占拠されています!」

EIC役員B「何! 今リチャードは休暇中で居ない・・・

クライヴはとっくにアヘン中毒になった後自殺したし・・・

私が指揮を執る! すぐに船を用意しろ!」 

※実際は役員クラスが仕事で現地に向かうことはなかったと思います。

EIC従業員K「えっ、経営はどうするんですか。往復するだけで何ヶ月かかるやら」

EIC役員C「これだから実在の人物が一人しかいない会社は・・・

大丈夫、俺に任せろ。仕事が無かったからちょうどいい」

EIC役員B「恩に着るよ」

~インドのどこか~

インド人兵士A「あっちに行け!」

インド人兵士B「お前が行け!」

EIC役員B「ただ単に不満を持つ人が集まっただけか。

統率がとれてないしまるで国民意識というものが無い。

100年前から何も変わっていないな

(そんなことより俺の年齢が250才を突破してるんだが)」

EIC役員B「あれ、あの人どうしてあんなところに・・・ってうわっ」 ←被弾

EIC役員A「? 大丈夫か」

EIC役員B「うう・・・帝国主義を世界に・・・女王陛下万歳・・・ぐはっ」

EIC役員A「ジョン!・・・(何なんだこの茶番は)」

反乱の中心地であったデリーは4ヶ月程で陥落しました。

イギリス女王 ヴィクトリア「あ? 何やってんの。大卒のくせにつかえねーな…」

EIC役員A「申し訳ございません!」

ヴィクトリア「うん、謝らなくていいから。なんでこうなったの?」

EIC役員A「はい・・・」

ヴィクトリア「はいじゃなくて、何で?」

EIC役員A「早期に鎮圧できるかと思って・・・」

ヴィクトリア「でも結局できてないよね? 前にも同じようなこと言ったはずだけど」

EIC役員A「時間が無くて・・・」

ヴィクトリア「君さ、残業した? してないよね。

時間が無いっていうのはギリギリまで残業した人が言う言葉だよ」

EIC役員A「紅茶がおいしすぎて」

ヴィクトリア「わからない事があったら聞いてって言ったよね? 」

EIC役員A「・・・アヘンのせいで頭が回らなかったから・・・」

ヴィクトリア「なんだ。仕事だけかと思ったらプライベートも駄目なんだねw」

EIC役員A「

ヴィクトリア「トイレに行って鏡見ながら給料泥棒って3回言ってこい」

EIC役員A「戻しました・・・」

ヴィクトリア「でさ、配当を約束した株主にどうやって説明するの?」

EIC役員A「えと、それは善処しま」

ヴィクトリア「説明をしろって言ってんだけど?」

EIC役員A「・・・」

ヴィクトリア「もういいから。EICは解散ね。インドは直接私の支配下に置くから」

EIC役員A「あの・・・私はどうすれば・・・」

ヴィクトリア「もう君のこと諦めてるからさ、好きにしていいよ」

EIC役員A「(今日は三跪九叩頭しなくて済んだ!)」

EIC役員C「2人も惜しい人を失った・・・

明日からは債務整理で忙しい日々が始まる。気を引き締めないと」

英領インド帝国「全世界悉ク郡縣ト為スヘク萬國ノ君長皆臣僕ト為スヘシ」

ミャンマー(コンバウン朝)「tyowww左の方がやばいことになっとるwwwwwwwww

ってこっちくんAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaa・・・かゆ うま」

EIC統治時代からミャンマーは無謀にもインド侵攻を企てるも、「世界の工場」(産業革命後のイギリス)に勝てる訳もなく結局領土を全て失って滅亡しました。

中国「あの、ミャンマー冊封国(さくほうこく,中華秩序における形式的な臣下の国)・・・」

英領インド帝国女帝 ヴィクトリア「敗戦国は黙ってろよ・・・

フランスにもお仲間(ベトナム)を譲り渡したんじゃなかったっけ? 

あー、香港(永久割譲地)は1997年になったら返してあげるw 何か文句ある?」

中国「いえ、ないです・・・」

~まとめ~

長すぎてまとめる気になりません。力尽きました。今回の記事はここまでです。

気が変わったのでやっぱりまとめると、

・どう考えてもイギリスが世界最強になって

・インドの資本は信用のおけない国内ではなくイギリスに投資され

・インドの工業と食糧生産が壊滅的になって

・清は負けて

ミャンマーも負けて

・インドはイギリス領になった

インドの独立? やりませんよ。ここで終わりです。

(世界大戦二つも挟むのはきつい。

今回省いた宗教問題と、あと個人的には日露戦争も外せない関連事項)

「皆さん初めまして。イギリスです。

これから我が国の輝かしい現状を紹介したいと思います」

「言うまでも無く我が国の工業力は世界一です。

世界にはメイドオブブリテンの製品が行き渡り、1870年代における銑鉄(炭素含有量の高い鉄のことで基礎的な工業力の指標となる)のシェアは46.8%となっています」

「世界各地から原料を取り寄せ、

それを工業製品にして輸出するという理想的な役割分担が成り立っています」

top_map.jpg

「金融でもイギリスは世界一です。

19世紀初頭にはオランダを追い抜き、

イングランド銀行のあるロンドンが世界金融の中心となりました」

「もちろん軍事的優位も圧倒的です。

特に海軍力は世界第二位のフランスと第三位のロシアの合計戦力を常に上回るようにされています。広大な植民地を維持するには不可欠な要素です」

3793万km2 月の表面積

3550 大英帝国 

3300 モンゴル帝国

3022 アフリカ大陸

2470 北米大陸

2370 ロシア帝国

2240 ソ連

2000 スペイン植民地帝国

1795 冥王星の表面積

1784 南米大陸

1709.8 ロシア連邦

信憑性は不明 イギリスは第一次世界大戦後のものと思われる

「インフラ整備も抜かりありません。

世界初の商用鉄道・電気機関車・地下鉄(但し機関車の煙まみれ)に成功し、

帝国の核であるインドでも鉄道の敷設が進められています」

「世界の東西を結ぶエジプトのスエズ運河(フランスが建設)も、

ディズレーリ首相の巧みな買収術により今や我が国のものです」

スエズ運河

「1851年にロンドンで開かれた第1回万国博覧会では、

ヴィクトリア朝の威光を世界に知らしめることとなりました」

Crystal Palace interior

「このように我が国はあらゆる面で突出しており、

自他共に認める唯一の『超大国(Super Power)』の立場にあることには異論が無いでしょう」

ドイツ帝国アメリカ合衆国「そこまでだ!」

                     第一章 おわり

★特集 産業革命(工業化)に必要なのは運と心

残念ながら文章です。

(イギリスの)産業革命と一口に言っても、

自動で布を織ったり糸を紡いだりしていた第一次産業革命と、

石炭・電気・石油による重化学工業が発展した第二次産業革命がありますが、

ここでは特に後者のことを指します。

世界で始めて工業化に成功したのはイギリスですが、どうしてこうなったのでしょうか。

そもそも18世紀辺りまでは、ヨーロッパ列強よりもアジアの大国(中国やインド)の方が生産力が高く、世界経済の中心もアジアにありました。

特に西欧中世期(476~1453年)は暗黒時代と呼ばれており、国(というか封建領主)が乱雑に存在し古代ギリシアやローマの頃の文化水準を長い間取り戻すことができず、

ヨーロッパは世界の辺境でした。

一方アジアの中心地であった中国は強大な求心力を持っており、

周辺国がこぞって朝貢しに来るどころか、

侵略しに来た異民族が中国文化に取り込まれて同化していく有様でした。

清もその一例です。

インドは分裂期を経ながらも貿易で繁栄し、アジアにおいて中国の対となるような存在でした(たぶん)。

それでイギリスが上手くいった理由についてですが、

前述の通り欧州は細かく分かれた状態になっており、

中堅レベルの勢力同士での争いが絶えませんでした。

そして戦争にはとにかく金が必要です。

イギリス(イングランド)も例外ではありませんでしたが、

他国に比べ王権が初期の頃から比較的強力だったために統一感があり(国民意識に影響?)、運良く(←手抜き)議会政治が発達したために銀行の政府への信用が厚く、

長期・低利子で大量の資金貸与が可能となりました。

これ自体はイギリスが戦争に強かった理由ですが、

こうして生まれた近代的な金融制度が発明に必要な資金の供給を可能にしたと言えるでしょう。まる。

ちなみに、単にイギリスでは早期に木が切り尽くされたので、

たまたま豊富にあった石炭の活用が早まった、

というのを産業革命の理由とする説もあります。

参考動画

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4158133

※数値は相対的なものであり、

下がったとしても工業生産自体が悪化しているとは限りません。

~第一章まとめ~

・欧州商業覇権の移り変わり

 ヴェネツィア[北イタリア](→地中海の交易ルートを抑えたオスマン帝国)

 →リスボン[ポルトガル]・スペイン諸都市→アントウェルペン[南ネーデルラント]

 →アムステルダム[オランダ]→(第二次英仏百年戦争→)イギリス

・ヨーロッパ VS アジア(仲間割れが発生した分は除く)

 ★1529年 [第一次ウィーン包囲] オーストリア VS オスマン帝国

  →陥落寸前になるも気象の悪化により難を逃れる。

オスマン帝国はアジアに含めないんじゃないかという指摘は放置

 ★1538年 [プレヴェザの海戦] 

  スペイン・ヴェネツィアローマ教皇連合軍 VS オスマン帝国

  →オスマン帝国の勝利。

   この後一度は敗れながらも軍事的に地中海を支配し続ける

 ★1661~1662年 台湾に進出したVOC VS 明の残党

  →オランダ勢力が追い出される。

   追い出した側も20年ほどで清に撃破された

 ★工場制手工業によるイギリス産毛織物 

  VS EICが輸入したインド職人産の綿織物

  →着心地の良い木綿は欧州で大ヒット。毛織物が売れなくなる

 ★1775~1818年 [マラーター戦争] EIC VS マラーター同盟

  →EICの勝利。インド掃除の一幕

 ★EICが輸出した大量生産されたイギリス産絹織物 

  VS インド職人産の綿織物

  →インドを含む世界で英国産が買われるように。

     インド職人は消された

 ★1840~1842年 [アヘン戦争] イギリス VS 清

  →イギリスの圧勝。鉄甲の蒸気船と木造の帆船では勝負にならない   

   なお14年後に行われたリベンジマッチでは英仏両軍にボコボコにされて重要文化財的なものを破壊された

 ★1857年 [インド大反乱(シパーヒーの乱)] EIC VS インド

  →インド人傭兵も敵にまわしたEICは周辺民族の協力や反乱勢力の切り崩しで何とか勝利。イギリス政府に見限られる

 ★(参考)1863年 [薩英戦争] イギリス VS 薩摩藩

  →双方に大きな被害が出る。イギリスは日本の経済的利用だけでなく軍事的利用(極東で自国の分身になってもらう)も考え出す

 ★(参考)1864年 [下関戦争] イギリス・フランス・アメリカ・オランダ VS 長州藩

  →長州藩の圧倒的敗北(幕府は300万ドルもの賠償金を課される)

   長州は薩摩と同じくイギリスとの関係を深めていくように

どうして日本は中国やインドのような目に遭わずに済んだのか、

というのは世界史入門にうってつけのテーマかもしれません。

幕府側にはフランスが、クーデター軍(薩長同盟)側にはイギリスが付きました。

フランスが北海道を担保としての援助を幕府に申し出たとの噂も残っているのですが、その真偽はともかく戦闘意思の無くなった幕府により無血開城が行われ、

その後何か色々あって日本は何とかなりました。この辺の事情が明治政府、ひいては現在の民法の体系に関わってくるのですが・・・・・・専門的な話は置いときます。

(ちなみに黒船を寄越したアメリカは南北戦争で余裕が無くなっていた)

記事冒頭にあった徳川政権の対応にも注目です。

・「オランダ(Holland)」はポルトガル語由来 

同様に「イギリス」もポルトガル語のingles(イングランド)から来ている

・一致団結すれば強い敵にも勝てる

・ヘンリ、リチャード、ジョンという3つの名前の意味するところが分かった人は、

中々やりますね。

・粉みかんは特許

PIGS,STUPID

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100514/22

PIGS-PIIGS-PIIGGS.png

スペイン国民「歴史とかどうでもいいからさ、今のユーロ不振をどうにかしてくれよ」

ポルトガル国民「南欧とその他、どうして差がついたのか・・・」

トルコ(←オスマン帝国)国民「慢心、環境の違い(EU入れなくてよかった)」

イタリア国民「お前が言うな」

イギリス国民「人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学んでいないということだ」

byウィンストン=チャーチル

オランダ国民「ちなみにうちもそろそろやばいよ」

お疲れ様でした。最後にクイズです。真剣に考えてみてください。

今回の話から分かる、私たち庶民が最も肝に命じておくべきこととは何でしょうか。

絶対に麻薬はダメ! ということですね。脱法ハーブこわい。