マイコン研究会の日記

大阪市立大学マイコン研究会のブログです。

箱にあるゲーム紹介 第一弾 ダンジョンオブマンダム

こんにちは、戦略型ゲームが得意な柳葉魚です。現3回でMCR四天王の1人です

ブログの内容の幅を広げるためにこの間2回生のAMN氏が持ってきたダンジョンオブマンダムについての

紹介とレビューと感想でも書こうかと思います。気が向いたら2弾以降にドミニオンやらカタンやらも書こうかと思います

このゲームを一文で表すと『虚勢を張るチキンレース』です。ゲームの名前からも分かるとおり漢らしさを試すゲームです。

ではルールを簡単にご説明

プレイヤー人数は2~4人で場を囲んで真ん中にカードを置きます。

このゲームの勝利条件はダンジョンを2回クリアするか最後まで生き残ること。

敗北条件は2回死ぬこと

であり死なずに生き残りさえすれば勝つこともできます

このゲームのカードは2種類あります。

まずモンスターカード8種13枚

それぞれにそのモンスターの持つ攻撃力が書かれています

もう一つは装備カード6種類

それぞれのカードにその装備がもつ能力が書かれています

装備カードは参加プレイヤー全員が共通で持っていて全員で共有しています。

装備カードの内約を説明すると

①チェインメイル HP+5

②聖杯 アンデッドモンスターからダメージを受けない(偶数の攻撃力を持つモンスター)

③たいまつ 3以下の攻撃力をもつモンスターからダメージを受けない

④ナイトシールド HP+3

⑤ヴォーパルソード ダンジョンに挑む前にプレイヤーは一つモンスターを宣言し、そのモンスターからダメージを受けない

ドラゴンランス ドラゴンからのダメージを受けない(ドラゴンの攻撃力は9で最高)

ゲームを始める前に装備カードはわかりやすいように並べ、

モンスターカードはよくシャッフルした後に裏向きでデッキとして真ん中に設置します。

プレイヤーは初期HP3を所持しています。

ゲームが始まるとプレイヤーはまず二つ選択肢があります

壱.パスをする

弐.モンスターカードをひく

壱を選ぶとその人はそのゲームの間はゲームから降りたことになり次のゲームまで休憩です。

弐を選ぶと裏向きのデッキから一枚引き自分にだけ見えるように確認します。

そしてその人はそのカードを

①ダンジョンに送る

②自分の手元に置く

のうちいずれかを選びます。

①を選ぶとデッキの横に現在置かれている枚数が分かるように起き、隣の人のターンへと移行します。

②を選ぶとそのモンスターをダンジョンに送らなくていい代わりに装備カードを一枚除外します。このゲームの間はその装備カードは効果を失い、全員が持つ特殊能力やステータスが一つ減ります。

例)チェインメイル(HP+5)を除外→全員のHPは5減る

選んだ後に隣の人のターンへと。

隣の人もモンスターカードを一枚引き①か②の選択をし、これを繰り返します。

さて、ターンも進み場のダンジョンにはモンスターカードが5枚あり装備カードは3枚除外されていたとします

例えば残っている装備カードがチェインメイル、ドラゴンランス、たいまつだったとしましょう

挑戦することになるプレイヤーの現在能力は

○HP8

○ドラゴン無効化

○3以下ダメージ受けない。

となります。

逆に言うとヴォーパルソードでダンジョンにいそうな特定のモンスターを無効化できずアンデッドからの攻撃は通ってしまう。ということになります

もし現在ある5枚のダンジョンのうち、例えば攻撃力4をもつヴァンパイアが2枚入っていればプレイヤーは死んでしまいます。つまり4以上でドラゴンでないカードが2枚出ると死んでしまいます。

ダンジョンに挑戦する条件は自分以外の全てのプレイヤーがパスを選択することですのでこのダンジョンはクリアできる。と思っていても他の全員が降りてくれないと挑戦はできません。

逆にこのダンジョンは絶対に死んでしまう。と思っていればパスを選択することで安全に次のゲームへと移行することができます。

先ほどの例でいうと既にゴーレム(攻撃力5)とヴァンパイア(攻撃力4)がいることを知っていればそのゲームは死ぬ人間を決めるゲームになっていますので早急に降りてしまい、まだ大丈夫だと思ってカードを引いている人間をニヤニヤしながら見物しているというのもこのゲームの楽しみの一つです。

長々と説明しましたが大抵の人がやることは↓の2行です

山札以外に場に置かれているカードのうち自分が知っているカードは1/人数しかありませんのでその他のカードは他の人が除外した装備カードから推測したり顔色を伺いながらチキンレースをする。

さてここから感想です。

私は普通に面白いと思います。頭を使う人は存分に使えばいいし、別に使わなくても運が良ければなんでも勝てるので特に考えなくても勝てます。

正直なところ人数が多いときにダンジョンをクリアしようと思うとどうしても運要素が絡んできてどうしようもないです。

ルールは単純で簡単なので覚えないといけないものもありません。モンスターの攻撃力とどの装備がそれを防ぐかは全て表に書いてあるのですぐに確認できます。

私は新入生が来る度にやることがちるのいとかいう算数ゲーだったのが実に不満だったのでこういうゲームは大歓迎です。

ちなみに私はこのゲームは5回やりましたが5回とも勝ちましたので大満足です。

ここでこの記事を読んでくれた暇な貴方が箱にきてこのゲームをやることがあったときに役に立つかもしれない小ネタを紹介しておきましょう。

このゲームはヴォーパルソードでしか防げないモンスターが2種類います

ゴーレム(攻撃力5)とデーモン(攻撃力7)ですがゴーレムは2枚入ってるのに対しデーモンは1枚しか入っていません。

ここまで言えばまあ分かると思いますがモンスターカードの中で最も重要なのはデーモンです

なのでダンジョンをクリアできるかどうかはヴォーパルソードの有無とこの2種類の行方によるところが大きいです。

まあ聖杯が抜かれている場合だとリッチ(攻撃力6)も大きな存在なのですが

さてゴーレムは2枚、デーモンは1枚。期待値的にもヴォーパルソードで指名されるのは"挑戦者が直接見た攻撃力の高く防げないモンスター"か"入っている可能性が高いと思われがちなゴーレム"である可能性が高いです。

これは考えてみれば単純なことでデーモンを引いた人間が一番優位にたてます。

挑戦者はデーモンが入っていることは当然考えますがゴーレムのほうが入っている確率が大きいことやデーモンが入ってなかった場合を考えてしまいゴーレムを指名することのほうが多いのです。

従ってデーモンを引いた人間はそれを手元に置くにせよダンジョンに送るにせよその行方を知っている為にダンジョンとプレイヤーの管理をしやすくなります。

例え自分がデーモンのいるダンジョンに挑戦することになったとしてもヴォーパルソードがあればデーモン指定で確実に7ダメージを防ぐことができ、チェインメイルを何か別のモンスターを引いたときに抜いておきさえすればデーモンだけでクリア不可能になります。

したがってデーモンが見えていない状況かつヴォーパルソードが抜かれていない場合では挑戦者はデーモンかゴーレムかの2択になります。こう考えるとこの場合ではデーモンを指定するのが当然のように一見見えますがその挑戦者もまた自分の情報を持っているわけです。

もしその挑戦者がゴーレムを見てダンジョンに送っていた場合、また聖杯やたいまつが抜かれていた場合、ドラゴンランスが抜かれていた場合などいろんな状況において死ぬパターンが考えられますのでデーモンばかりに気をとられているわけにもいかないのです。

ゴーレムに関してですがゴーレムを一枚見たからといってそれはたいした情報量にはなりません。2枚ありますし大抵の場合挑戦者はゴーレムを指定するので有利にたてるとは到底いえません

もちろん2枚ひいて2枚とも同一の操作をした場合の情報量は圧倒的です。

さてもしあなたがモンスターカードを引いてそれが困ったカードであったときの対処法を書いておきます。

ダンジョンに送るわけにもいかずかといって装備も抜きたくない。といったときです

基本的にはドラゴンランスかたいまつを抜きましょう。

個人的にはドラゴンランスがおすすめなのですが、ダンジョンの枚数などを鑑みて一撃必殺されないように松明も1手です。

ドラゴンランスはドラゴンしか防がずドラゴンは1枚しか入ってないのでドラゴンランスを除外したとしても他の装備よりパスはされにくいと私は考えます。逆に即パスされるようならばダンジョンにはドラゴンがいるかもしれないと考えていいと思います(もしものときはヴォーパルで)

もしドラゴンランスが抜かれていて4以上の防がないカードで困ったときはナイトシールドを抜きましょう。

4以上のカードをダンジョンに入れてしまうとナイトシールドを貫通してダメージを受けるので避けましょう

同じ理由でチェインメイルに関してですが残りHPが初期値の3になるとほとんどのプレイヤーはパスします。

チェインメイルを抜かないといけないような状況になると自分が挑戦する羽目になるのでクリアできる自信が無い限りは平気な顔をしてダンジョンに入れることをおすすめします。

ここまで書いておいてなんですが、この情報全て裏をかかれる可能性があります。ドラゴンランスを悩んで抜けば当然苦し紛れの選択だとばれますしナイトシールドを抜くと手元においたカードは強いカードだと予測されます。

それからダンジョンの中身を推測されうるので相手の裏をかき心理を読み運を天に任せましょう

最後に男らしさを計るダンジョンだかなんだかといってますが、このゲームは心理とブラフを使うほうがメインだと思ってますのでどんどん嘘をつき相手を嵌め、確殺状況を作り出してダンジョンに誘い込みましょう。

最初に虚勢を張るといいましたが、確殺状況を作るために平気な顔をしてチキンゲームに参加している振りをするということです。

このターン凌げれば誰かは確実に死ぬという状況を手元の情報を使って操作し、勝利を目指しましょう。

後当然ながらこのダンジョンは死ぬという思い込みをさせヴォーパルソードを使い悠々とクリアを目指しましょう

以上で終わります。            by柳葉魚